現在「滝の原会館」として親しまれている本校旧本館は、明治26年(1893)に建てられ、栃木県内で最も古い学校建築物として国の登録有形文化財に指定されています。
平成元年(1989)の創立110周年以降、120周年、130周年の記念事業として、建物や記念碑、植栽などの広範な整備が実施されました。
館内には本校の教育の原点と歴史とを伝える資料の展示室も設けられました。
しかし、平成23年(2011)の東日本大震災の被害を受け、耐震診断を行った結果、大がかりな耐震補強工事が必要であることが判明しました。
現在は保全作業や清掃以外の立ち入りが原則禁止され、通常の利用ができない状態にあります。
建設以来130年の風雪に耐え、また取り壊しの危機を乗り越えて二度の移転を重ねてきましたが、このまま放置すれば朽ち果てていくことは必至です。
単に外観の保存にとどまらず、同窓生や生徒、また一般の方々が実際にその空間を実感できる生きた施設として利活用されてこそ、滝の原会館の存在意義が十全なものになると申せましょう。
これを実現するには1億5000万円にのぼる多額の費用を要しますが、同窓会としては、令和10年(2028)の創立150周年を目途として改修工事を実施したいと考えております。つきましては、同窓生ならびに本校に御縁をお持ちの皆様に、広く募金への御協力をお願いすることになりました。
募金の受け入れ先は公益財団法人「滝の原財団」です。令和元年(2019)に、奨学金給付事業と滝の原会館の維持・修復の支援を目的として設立されました。公益法人ですので、御寄附くださった金額については税制上の優遇措置を受けることができます。
以上の主旨に御理解を賜り、下記要項を御参照のうえ、滝の原会館の修復のために御支援いただきますようお願い申し上げる次第です。
宇都宮高校同窓会
公益財団法人 滝の原財団